Case治療実績
中学生や高校生の時期に歯の矯正治療を行うことは、多くのメリットをもたらします。そのメリットや実際の治療実績についても解説したいと思います。
1. 矯正期間の短縮
中学生や高校生の時期は、代謝が早く、歯の移動が早いです。そのため、成人してから矯正治療を行うよりも短期間で矯正治療が終わることが期待できます。
2. 自信の向上
歯並びの問題は、特に若年層において自信の欠如に繋がることがあります。矯正治療によって美しい歯並びを手に入れることは、自己イメージの向上に大きく寄与します。笑顔でいることが多くなり、人とのコミュニケーションも向上することが期待できます。
3. 健康な歯と口腔の維持
不正な歯並びや噛み合わせは、将来的に歯周病や虫歯のリスクを高めます。永久歯列(大人の歯)が生え揃う時期でもありますので、一度、歯周病や虫歯になってしまうと大人になってからの大きな負債となります。矯正治療を行うことで、歯ブラシが届きにくい部分を減らし、口腔衛生の維持が容易になります。これは、長期的な健康への大きな投資だと私達は考えています。
4. 矯正治療に伴う副作用・リスクが少ない
矯正治療全般に言えることですが、副作用・リスクが全くないというわけではありません。起こりうる症状としては、歯根吸収や歯肉退縮などありますが、若い世代の矯正治療の場合、治癒能力も高く、そのような副作用・リスクが生じにくいことも大きなメリットです。
総じて、中学生や高校生の時期に矯正治療を行うことは、メリットがとても多い時期です。
最後に当院で治療をされた患者さんの治療実績について解説したいと思います。
治療実績解説
治療前
治療後
治療実績 | 10代女性(治療開始時期) |
---|---|
主訴 | 上顎前突/上顎前歯突出/口唇閉鎖不全 |
部位 | 全顎 |
費用 | 80万円(税込88万円) |
治療期間 | 2年 |
施術の説明 | 非抜歯でマウスピース矯正(インビザライン®) |
副作用・リスク | 痛み・不快感、歯根吸収、歯肉退縮等 |
解説
対象の患者さんは矯正治療開始時では高校2年生でした。
本来なら抜歯を行い、ブラケット矯正(ワイヤーによる矯正)が適正と感じていましたが、金属アレルギーがあり、また、口が閉じにくいという状況でもありました。また、既に他県への進学が決まっており、米沢市には1年半程度しかいないことが決まっておりました。
そのような状況だったので、ブラケット矯正は不向きと判断し、最初にマウスピース矯正(インビザライン®)で歯列を整え、その後、カリエールという装置で大臼歯の遠心移動(奥歯を後ろ方向に移動)を4ヶ月間程度行いまいした。そして、高校を卒業する3ヶ月前にマウスピース矯正を再開し、進学後も長期休暇に合わせる形で間隔を開けながら経過観察ができるようにしました。その結果、無事に矯正治療を終了することができました。実質2年間ですが、米沢市に暮らしていた時の治療は1年6ヶ月程度になります。このような形で進学が決まっているようなお子さんでも対応ができる場合もありますので、迷っている方、親御さんもお早めにご相談ください。