インビザラインによる床矯正(パラタルエキスパンダー®)とは?

子どもの歯並びの問題を早期に改善するために、床矯正(しょうきょうせい)という治療法があります。特に、上顎の発育が不十分な場合や、歯が並ぶスペースが足りないといったケースで効果的です。最近では、従来の床矯正装置に代わり、インビザラインによる床矯正が注目を集めています。上顎の口蓋(こうがい)に装着するマウスピース型の装置です。目立ちにくく、快適に顎の拡大を行えるのが特徴です。

インビザライン床矯正のメリット

1. ネジを回す必要がない
従来の床矯正装置では、保護者の方がネジを回して調整する必要がありました。しかし、インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)では、そうした手間が一切不要。決められた期間ごとに新しいマウスピースに交換するだけでOKです。
2. 治療の柔軟性(急速拡大・緩徐拡大)
インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)は、
・急速拡大(短期間で顎を広げる)
・緩徐拡大(時間をかけてゆっくり広げる)
のどちらにも対応できます。お子さまの歯や顎の状態に応じた治療プランを選べるため、より効果的な矯正が可能です。
3. 鼻腔が広がる可能性がある
上顎の拡大によって、鼻腔の容積が増える可能性があります。これにより、鼻呼吸がしやすくなり、いびきや口呼吸の改善につながることも期待できます。
4. 装置をつけたまま食事ができる
ワイヤー矯正や従来の床矯正装置は、食事の際に取り外したり、食べ物が詰まりやすかったりするデメリットがありました。しかし、インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)は、装置をつけたまま食事が可能。取り外す手間がなく、心理的負担も少なくなります。
5. 目立ちにくい
透明なマウスピース型の装置なので、見た目が気になりにくいのも大きなポイント。学校や外出時でも、周囲の目を気にせず装着できます。
6. 治療期間が短い
通常、1ヶ月ほどで顎の拡大が完了し、その後の3〜6ヶ月間は保定装置を装着します。従来の床矯正に比べて治療期間が短く、スムーズに進められます。
7. 型取り不要
従来の矯正装置では、型取りの際に嘔吐反射を起こしてしまうお子さまもいました。インビザラインなら、型取りが不要で、快適に治療を進められます。
8. 埋伏歯の治療にも有効
「3番(犬歯)がなかなか生えてこない」「歯が歯ぐきの中に埋まっている」といったケースにも、インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)は有効です。顎を広げることで、埋伏歯(まいふくし)が生えてくるスペースを作ることができます。
9. 金属アレルギーの心配なし
インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)は、金属を一切使用していません。そのため、金属アレルギーのお子さまでも安心して使用できます。
10. 衛生的でお手入れ簡単
1日1回、決められたタイミングで新しいマウスピースに交換するため、洗浄や特別なお手入れが不要。清潔に使い続けることができます。

インビザライン床矯正のデメリット

もちろん、インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)にもいくつかの注意点があります。

1. 6番(第一大臼歯)がしっかり生えていることが条件
インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)を適用するには、6番の歯(第一大臼歯)がしっかりと生えていることが前提となります。そのため、乳歯が多く残っているお子さまには適用できない場合があります。
2. 装着時間の管理が必要
インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)は、1日中装着することが求められます。取り外しができるため、お子さまが「つけ忘れる」「外したままにしてしまう」といったリスクがあるため、保護者の方のサポートが重要です。

治療に適した年齢

インビザラインの床矯正(パラタルエキスパンダー®)は、7〜10歳頃のお子さまに適しています。特に、
・上顎が狭い
・歯が並ぶスペースが不足している
といったお子さまには、早めにご相談ください。

費用に関して

インビザラインによる床矯正(パラタルエキスパンダー®)は小児矯正治療に該当します。

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