こんにちは。
ファミリー歯科の笠原です。
ようやく自粛制限が解除になりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
後回しにしてきたいろいろな事、
少しずつ、やっとできるようになってきました。
セルフケアだけでは難しいお口もケアもまた再開しましょう!
前回は、むし歯の成り立ちや出来やすい部位についてお話ししましたね。
今回は、むし歯の深さ(広がり)と症状についてお話していきたいと思います。
さて、むし歯の症状というと
真っ先に「痛み」が浮かんでくるかもしれません。
が、本当に初期のむし歯には
「痛い」「しみる」などのつらい症状はありません。
では、どんな時期を初期というのでしょうか?
歯の神経は一番深いところにあって、いくつかの層で覆われています。
一番表面にある層がエナメル質という層です。
この層はかなり強靭な層なのですが、
口腔内で作られる酸によって溶けてくることでむし歯が始まってしまいます。
(ph5.5以下で溶けてくるといわれてます:多くの炭酸飲料やスポーツドリンク
はこれに含まれます)
エナメル質内のむし歯はまだ症状がありません。
きちんとプラークコントロールが行えていれば、
再石灰化(溶けた部分を再度修復する)という現象はこの層内で起こります。
(前回お話ししましたね!)
むし歯の症状は上記の層のどこまで広がったかによって症状が違います。
歯科検診などで聞いたことがある言葉かもしれませんが
C0~C4に分けています。
C0:エナメル質が白っぽくなっている。穴にはなっていないが表面にごく小さな凹凸が出てくる。症状はない。
C1:エナメル質に穴や着色がある。痛みはない。
C2:エナメル質から象牙質にまでむし歯が広がった状態。その周囲は褐色~黒っぽくなります。
冷たいものや甘いものに反応が出てくるようになります。
C3:更にむし歯が進み神経まで広がってしまった状態。
刺激痛だけでなく何もしていなくてもズキズキと痛みが出てくることも
あります。
C4:歯の形がほとんど溶けて根だけの状態。痛みはすでに無くなっている事が
多いですが、根の先(歯肉の中)が腫れたり痛むことがあります。
実際、どこまでむし歯が広がっているのかは症状のほか
レントゲン検査を行って決めていきます。
症状が出てしまってからの治療は怖いしつらい!ですよね(>_<)
「?」って思ったら早めに診察受けてみましょう。